
◇2巻(続刊中) ◇小学館 ◇ヤングサンデーコミックス
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“生命の価値”を国民に認識させる目的で、制定された「国家繁栄維持法」。
全国民は、小学校入学時に特殊な予防接種を義務づけられている。
その中には特殊なカプセルが混入され、1000人に1人の確率で注入される。
注入された者は、18歳〜24歳までの期間に設定された日時に死亡する。
カプセルが注入された国民には、死亡時刻の24時間前に
死亡予告証「逝紙(イキガミ)」が届けられる。
突然の死を警告された若者は、最後の日をどう生きるのか?
まず、「死ぬかもしれない」という危機感を国民全員に与え、
「生命の価値」を高める意識を持たせる目的で定められた
「国家繁栄維持法」という法律の矛盾点について
あえてツッコミを入れないことが、このマンガを楽しむための大前提。
武蔵川区役所・戸籍課の“イキガミ”配達員である藤本賢吾を通して、
イキガミの対象者の事が語られていくストーリー展開。
藤本の配達員としての苦悩も描かれているが、あくまでも彼は第三者。
イジメによって心身ともに傷つけられた青年や、ミュージシャン、介護士……。
様々な境遇の者達に届けられる“イキガミ”。
“イキガミ”の対象者の遺族には遺族年金が出るが、もし対象者が自暴自棄になり、
犯罪を犯した際には、遺族には遺族年金が下りないばかりか、
賠償金を請求され、社会的に追いやられる事になる。
1000人に1人って、宝くじより確率が高いのが恐ろしい。
「24時間後、かっきりこの時刻に死にます」と宣告されたら
自分だったら、どうすっかなー?
やらないといけないことが山ほどあるけど、ショックでボーッとして
一日が終わるというマヌケな事をしちゃいそうで怖い。
「もしかしたら明日死ぬかもしれない」という漠然とした危機感を持って
生きていくのも大切なんだろうけど、変なストレスになると思うと
できるだけ考えたくない。なんだか不安でチクチクする。
1巻では淡々と読んでいたんだけど、2巻では思わず号泣してしまった。
あまり長編にはなってほしくない気もするけれど、
ある意味、人生に妙なやる気を起こさせるきっかけを
作ってくれるマンガだと思う。